小さな体で励ましてくれる君。
大きな瞳で笑いかける君。
君が闇の中で迷ったら
僕は光を集めて
君を捕まえに行くよ。
「待ってて」
一瞬のまばゆいイメージに、ケロロは涙と鼻水にまみれた顔を上げた。
今のが何だったかは分からない。
立ち上がって遠くの一点を見つめるケロロ。
だが何もない。ただただ、暗闇が続いているだけ。
どこまでも、どこまでも。先の見えない絶望。
「………」
だが、ケロロは歩き始めた。
先ほどまで闇に打ちのめされ、自ら動く気力を奪われていたケロロの内に、
今は不思議と力が沸いていた。
胸に温かさが灯っている。
前へ。前へ。
前へ。前へ。前へ…!
「軍曹…!!」
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